かぞくのはなし

母親に泣きついて死にたいって喚いたとき、｢なんで死にたいの｣って言われた。

なんでって、なんでもなにもなくない？
いやそんなのはっきりこうですって言えたらそれを解決すれば済む話じゃん？

その時から家族に対するいろんなことを諦めた気がする。でもそれは当然のことでもある。母親はヒステリックで人の気持ちを全く考えない発言を連発する、父親はひたすらに娘を甘やかす、祖母は精神病というものに全く理解がない、あとは今時の女子高生な妹と、認知症になってしまった曾祖母と、まあどこにでもありそうで、別段崩壊してるとかいうこともない、ごく普通の家族で、わたしだけが異常だったからしかたない。

どうして私だけが精神病になってしまったのか。どうして私だけが異常に育ってしまったのか。
なんで、どうして、って思っても探しても答えはないし答えが出たところでどうしようもない、延々と自分の中でぐるぐるぐるぐる、何度も反芻して、消化しきれなくて、どろどろした汚いものがたくさん生まれるだけ。

｢幼児期の家庭環境も原因のひとつ｣って言われたってね。家族のことが嫌いなわけでは決してないし責める理由もない、結局どろどろしたものの行きどころがなくてこんな風に育った自分が悪いって思ってしまう。それが正解か被害妄想かは、自分では判定できない。

生きづらいね、苦しいね。だれか私のことを消してくれますように。